2005年09月12日

燕のいる駅

ってなわけで行ってきましたグローブ座。

とりあえずネタバレは追記にするとして、
櫻井が来てました。
あたしはああいうとこでかち合いたくない派なんで
微妙っちゃ微妙だったんだけど
ちょっといいやつだなあと思ったので以下櫻井話。

客電がついてるうちに客席につながる扉を開けて入ってきたんですね。
んで、ドアにもたれてしばーらく立ってました。
帽子もグラサンもなしで「ホレホレ見ろ見ろー」と言わんばかりに。
あこさんは「なーにやってんだオマエ」と
軽くムカついてたんですが
しばらくしたらそっからまた普通に出て行って
その後すぐに客電が落ちたんで
あーバカなファン対策のためか、なんだよいい子だなあと。
(「かっこいー!」とか叫んでるやついたしな)
ああいうの嫌いだろうに気ぃ使ったんだね。
客電落ちてから入ってザワザワ騒ぎになるより全然いい。


てなワケで以降はネタバレ垂れ流し。


あらすじは戯曲で確認してもらうとして、以下感想。

とりあえず、あそこであのセットは厳しいだろう。
いや、好きなんだけどさ。
見切れない席ってどんくらいあんの?
まぁ、それ前提で演出してるみたいなので
見えなくてもいいようにはなってるんだけど、
やっぱりもどかしいよね。

でもって高島。
いやー完全にアテ書いてくれましたね。
でもって演出ものっそいステキだわ
共演者さんにも助けられてるわで
雅紀さん、ほんと良かったね。
2日連続マチソワの4回目だったんで
大丈夫なのかなーと思ってたんだけど
熱演だったよ雅紀。がんばってた。うん。

だからまぁ、正直あれに8500円は出せないけど(いや出してるけど)
雅紀にとっては演れて良かったんじゃないかな、と思いますわ。
もっと気負った感じだろうと思ってたので
楽しそうに演ってくれてただけでクソ嬉しかったですね。
お芝居って楽しいなぁって思ってそうだなあと。

演出がすごく良かったんですよ。
お話は悲劇(戦争・・・ていうかすぐ近くでの内地戦)
に向かって動いていくんだけど、
それがわかるのはラスト近くなので、
そこにつながるヒントが
少しずつ日常に散りばめられてるって感じなんです。
(まぁ分かり易すぎるきらいもあるけども)
でもって高島は忍び寄る悲劇に
何も気付いてないって役どころなので
この子が絡むところの空気は基本あったかくて可愛い。
無邪気に仕事したり恋したり遊んだりしてる高島は
もうホンットかわいい。
ていうか、あれは雅紀だ。
まぁ、ああいう明るいシーンを底抜けに無邪気に明るくやるのが
後になって効いてくるわけだから
そのへんも込みで考えてくれてるんだろうけど。

ともあれ、全体を通して
見ててしんどい感じではなかったので、マジでそれが救い。
まぁ要するに、嵐担なら1回は見といてもいいなっていう。
全公演を無事にやりきったら、ひとまわり大きくなれるはず。
今からそれが楽しみです。
おっきくなって嵐に戻ってきとくれー!



お話はすーげえ好き。
設定の時点で面白いもんね。

大前提となってる状況が明らかにおかしくて
そのことに皆気付いてる。
差別がベースにある社会ってひどいよな。
でもそれは、
「おかしいだろう」と安易に言えない権力によって作られた環境。

なんだけど、そんな中でも日常は存在していて
これまで身近には
「あれ?」くらいのおかしさしか存在してなかった。

だから、人々はそれぞれ自分なりに
答えではないんだけど着地点のようなものを見つけていて
それはたとえば
力を持ってる考え方にのっかってみることだったり
真っ向から「おかしいだろう!」と戦うことだったり
それについては考えない、と決めることだったり
すべて事実ベースで考えるようにする、だったり
意識下に閉じ込めてしまうことだったり。

そうやってどうにか生きてきている状態があって
それがあるとき、突発的に結論を出さざるを得ない事態に陥ったら?

高島は「意識下に閉じ込めて」しまっていた人なので
現象が自分を追い越していくんだよね。
日常だけがすべてだと信じ込んでて、何も気付こうとしなかったから。
それで流されて、でも
流されていたはずが流れを作っていたことに、
自分が惨事へのトリガーを引きまくっていたことにやっと気付く。
でももう取り返しなんてつくはずない。

社会ベースではなく、事実ベースでしかものを考えられないために
(これって一般市民のメタファーだと思う)
責める相手は自分しかいない。
だから、悲劇はすでに決定事項として用意されていたのに
それさえも自分で負おうとしてる。
情報を持たないこと、持てなかったこと、知ろうとしなかったこと。
「鈍いんだ」と繰り返す高島がひたすら哀れでした。

最後のシーンのギリギリまでいるユキ(@岩崎さん)。
あの人はもう「失い終わった人」なんだなーと思いました。
なんか狂ってるでしょあの人。
ひどく牧歌的に「人が死んでいくんですねー」って言ってるのが
すっげえ怖くて、コイツ狂ってる、って思ったんだけど
この人は自分にとって大切なものは
もう全部なくしたんだってわかってるんだよね。
すでに絶望してるから、あとはどうなってもいいのかなって。
榊原(@大西さん)の話も過去形だった気がする。
あくまでも希望を捨てない高島と対照的。

そして、最後に提示される象徴的なシーン。
燕の亡骸を抱いて祈りをささげる高島の姿が
この後の行く末を暗示してる、よね。



こっから発展して
「情報ってのが与えられない一般市民が〜」とか
「国家がやってきたことの代償が一般人に〜」とか
「でも市民側だってそういうのを他人事だと思い続けてきたわけで〜」とかを経て
だからこれは今を描いてるんだよ、とかってのが
あたしの感想だったりすんだけど
まぁそのへんはいいです(笑) 
なんでってもういい加減長ぇからだよ!(つまり疲れた、と)
ほんとは他のキャストにも触れたかったけどそれも無理。
榊原と高島の話とかしたかったんだけどなー。
あたし明日仕事早出だからさ。(え)


そういえばカテコ。

お芝居は暗転で終了して、拍手が起きた後に明るくなってお辞儀。
雅紀に戻ってました。

か、カワイイ・・・!

ダブルピースだの、「ありがとうございました」だの
いちいちかわいいの。(褒めてます)

1人だけでお辞儀した後に、カンパニーのみんなを
両手のひらをパッパッって握って開いて、ってので呼んでたのも
すーごい可愛かった。

ずっと笑顔だったのもよかったなあ。
共演者さんたちとも仲良さそうな感じだし、いいカンパニーだね。

がんばれまさき!

パンフの青制服キメ顔には笑ってしまいましたが
座談会の「ポーカーフェイス」発言には
きゅんきゅんしちゃったよ。
ステキ・・・!
posted by あこ at 00:10| 舞台/映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。